Onyx BOOX T68/i86ML Plus のroot取りと日本語フォントの導入(M96系列にも対応) [BOOX T68/i86ML Plus]
BOOX T68とBOOX i86ML Plusのroot取り(管理者特権の奪取)および、日本語フォントの導入方法を説明します。PC(Windows7または8.1)とmicroSDカード(32GB以下のもの)、通信用のUSBケーブルを使用しますので、事前に用意して下さい。
T68とi86ML Plusは、OSレベルでは、共通部分が多く、同じ手法でrootが取れます。T68では、「towelroot v1」でrootが取れる事が知られていますが、現時点では、towelrootはv3に上がっていて、残念ながらv3では、root取りが出来ないようです。v1の入手が困難になっているのと、towelrootのソースコードが非公開で、システムのどんな脆弱性を突いてrootを取るのかも良く分かりませので、不安感もあります。T68とi86ML PlusのOSを調べてみた所、ベースになるLinuxカーネルが「3.0.35」でした。このバージョンでは、カーネル部分に「CVE-2014-3153」として報告されている脆弱性があり、これを突くと、rootが取れます。この脆弱性を突くツールは「CVE-2014-3153/getroot.c」として公開されています。「CVE-2014-3153」の詳しい情報は、ネット上で検索してみて下さい。今回は、このツールを利用したroot取りのツールキットを用意しました。
T68とi86ML Plusで、ひとつ問題があります。フォントが日本語に対応していません。日本語で使用される漢字が、中華圏向けの簡体字にすり替わっています。たとえば、「写・直・練」が変な形になっています。他にも多数の漢字が変です。rootを取ったついでに、このフォント問題も解消しておきます。
root取りの前に、T68とi86ML Plusのシステムアップデートを行っておいて下さい。BOOXのシステムは、現時点(2015/07/20)で「1.7.2」が最新となっています。Onyx社で公開されている最新版のアップデートファイルは、百度云(Baiduクラウド)で公開されていますが、現在、百度云を利用する為には、ダウンロードだけの利用でも、利用者登録をしなければなりません。中国政府が、不正アップロードに対する国際的批判を受けて、クラウドの使用制限をかけ始めているようです。残念ながら、百度云を利用するのは、避けた方が良さそうです。幸い、欧州向けの販売サイト「eReader store(ドイツ)」でも最新版のアップデートファイルが公開されているので、そちらを利用して、システムアップデートを行って下さい。
§ 最新版システム V1.7.2の導入
最初に、システムのバージョンを確認します。ホーム画面下部の「Settings」→「About」→「About Device」の順にタップして「端末の状態」または「Device status」の画面を出します。「ビルド番号」または「Build number」の項目を確認して下さい。英数字の文字列の真ん中あたりに「_1.7.2_」と表示されていれば、最新版(2015/07/20時点)になっています(以下は、T68での表示例)。これより若い番号の場合は、以下の手順でアップデートを行って下さい。
先ず、最新のシステムアップデートファイルを入手しましょう。PC上で、eReader store(ドイツ)の以下のサポートページから、対象機種の最新のアップデートファイルをダウンロードして下さい。
eReader Store Home > Support > Downloads
2015/07/20現在では、1.7.2(update from 2015-06-08)が最新版になります。
「update.zip」がアップデートファイルになります。これを、microSDカードのルートフォルダーにコピーします。コピーが終わったら、microSDカードをT68またはi86ML Plusのカードスロットに挿入して下さい。
T68の場合は、以下の手順でアップデートを行います。
- ホーム画面下部の「Settings」をタップ
- 「Settings」の画面で「About」をタップ
- 「System Update」をタップ
- 「OTA update」の画面で「Check update from local storage」をタップ
- 「New update package found, do you want to update?」と確認してくるので「OK]をタップ
- 後は、アップデートが完了して、再起動されるまで待つ
i86ML Plusの場合も、本来は同様にアップデート出来るはずなのですが、現時点では、システム側にバグがあるようで、上記手順では、アップデートが失敗します。
以下のページの「2) リカバリーモードでシステムのアップデートを行う」の手順に従って、アップデートを行って下さい。
Onyx BOOX i86ML Plusがやって来た [BOOX i86ML Plus]
アップデートが完了したら、再度「端末の状態」または「Device status」の画面で「ビルド番号」または「Build number」の項目を確認して下さい。英数字の文字列の真ん中あたりに「_1.7.2_」と表示されていれば、アップデートは成功です(以下は、i86ML Plusでの表示例)。
§ root化ツールキットの入手
PC上で、以下のroot化ツールキットのファイルをダウンロードして下さい。
このzipファイルは、展開しておいて下さい。「BooxT68_tool_kit」または「Booxi86MLPlus_tool_kit」というフォルダーが現れます(以降、このフォルダーは「tool_kitフォルダー」と表記します)。tool_kitフォルダー内のファイルを以降で使用します。
§ ADB用デバイスドライバーのインストール
root取りは、PC側からT68またはi86ML Plusを操作して行います。その為、PC側で、T68またはi86ML PlusをADB(Android Debug Bridge)接続する為の準備が必要となります。ADB用デバイスドライバーのインストールと言う作業です。以降の説明で、T68またはi86ML Plusの事を「端末」と表記します。
お使いのPCのがWindows8/8.1の場合、デバイスドライバーのデジタル署名に関する制限を回避する為、「ドライバー署名の強制を無効にするオプション」での再起動をして下さい。以下のページが参考になります。Windows7の場合は、この作業は不要です。
デジタル署名のないドライバをインストールする方法
続いて、端末の電源を入れて起動します。
ホーム画面下部の「Settings」をタップして、Settingsの画面を開きます。
Settingsの画面で「Extension」をタップ→「Application Setting」をタップして、「アプリ」または「Apps」の画面を開きます。
「アプリ」または「Apps」の画面で、「USBデバッグ」または「USB debugging」にチェックを入れます。既にチェックが入っていれば、そのままでOKです。
BACKキーを2度押して、ホーム画面に戻って、画面下部の「Application」をタップして「Application」の画面を開きます。「設定」または「Settings」をタップして「設定」または「Settings」の画面を開きます。
設定またはSettingsの画面で、「セキュリティ」または「Security」をタップして、切り替わった画面で、「提供元不明のアプリ」または「Unknown sources」にチェックを入れておきます。チェックを入れる際に、同意を求めるダイアログが開きますので、「OK」をタップして下さい。既にチェックが入っていれば、そのままでOKです。
BACKキーを3度押して、元のホーム画面に戻します。
PCと端末をUSBケーブルで接続します。端末側に「Connect device to ...」の確認ダイアログが出ますが、このダイアログは「Cancel」をタップして消しておいて下さい。
PC側では、tool_kitフォルダーに含まれているデバイスドライバーが自動でインストールされます。
PC上で、コントロールパネルからデバイスマネージャーを開いて、「Android Phone」の下に「Android Composite ADB Interface」が入っているのを確認しておいて下さい。
ドライバーが入った事を確認できたら、一旦、PCと端末を接続しているUSBケーブルを外します。
Windows8/8.1の場合、最後に、PCを再起動しておきます(「ドライバー署名の強制を無効にするオプション」が解除されます)。
§ root取り
端末の電源が入っている状態で、PCと端末をUSBケーブルで接続します。端末側に「Connect device to ...」の確認ダイアログが出ますので、「Cancel」をタップして消して下さい。
PC側で、tool_kitフォルダーを開くと、その中に「tool」というフォルダーがありますので、それを開きます。
ここで、「get_root.bat」(.batは表示されない場合があります)をダブルクリックして実行して下さい。PC側では、以下のウィンドウが開き、自動的にroot取りが行われます。root取りが終わるまで、端末側には触らないようにして下さい。root取りが終わると、端末側は再起動します。PC側では「続行するにはなにかキーを押してください . . .」と表示されます。PC側で何かキーを押すと、以下のウィンドウが閉じます。
これでroot取りは終了です。USBケーブルは外してください。
端末のホーム画面下部にある「Application」をタップして、アプリ一覧(Application)の画面を表示させて下さい。ここに、「Superuser」のアイコンがあればroot取りは成功です。
§ 日本語フォントの導入
端末で日本語のテキストファイルを表示してみます(以下は、i86ML Plusで表示したものです)。このサンプルテキストは、tool_kitフォルダーのetc内にsample.txtとして入れておきましたので、自分の目で確認したい方は、端末側に転送して、表示してみてください。
字形がかなり変な事になっています。「今」「写」「海」「紙」「雑」「直」なんかは、かなり違和感があります。これは、冒頭でも書きましたが、フォントが日本語に対応していないのが原因です。日本語で使用される漢字が、中華圏向けの簡体字ベースのパーツで構成されていて、日本語で使用されてるフォントとは形状が異なっているのです(この為、中華フォントと呼ばれています)。
この問題は、日本語フォントを導入する事で、解決できますが、導入を手作業で行うと、少し面倒な作業になります。そこで、ワンクリックで日本語フォントを導入するツールを用意しました。上記の手順でroot取りを行った上で、このツールを使用して下さい(上記の手順以外でroot取りを行っている場合は、このツールは利用できません)。
ちなみに、導入する日本語フォントは、Androidで標準的に使用されている以下の物です。
- MTLmr3m.ttf (モトヤLマルベリ3等幅)
- AndroidEmoji.ttf (Android Emoji)
では、日本語フォントを導入してみましょう。
端末の電源が入っている状態で、PCと端末をUSBケーブルで接続します。端末側に「Connect device to ...」の確認ダイアログが出ますので、「Cancel」をタップして消して下さい。
PC側で、tool_kitフォルダーを開くと、その中に「tool」というフォルダーがありますので、それを開きます。ここで、「Import_Japanes_Fonts.bat」(.batは表示されない場合があります)をダブルクリックして実行して下さい。PC側では、以下のウィンドウが開き、自動的に日本語フォントが導入されます。フォントの導入が終わるまで、端末側には触らないようにして下さい。フォントの導入が終わると、端末側は再起動します。PC側では「続行するにはなにかキーを押してください . . .」と表示されます。PC側で何かキーを押すと、以下のウィンドウが閉じます。
これでフォントの導入は終了です。USBケーブルは外してください。
日本語フォント導入後に、もう一度、サンプルテキストを表示してみましょう。
見慣れた字形になりました。
他のフォントを使いたい方は、すみませんが、自力で解決して下さい。
§ PC(Windows)からのスクリーンショット
おまけです。端末のスクリーンショットをPC(Windows)から取るツールを、tool_kitフォルダーの中に入れておきました。
PCと端末をUSBケーブルで接続した状態で、PC側で、tool_kitフォルダーの中のtoolフォルダーで、「screenshot.bat」を(.batは表示されない場合があります)をダブルクリックして実行して下さい。PC側では、以下のウィンドウが開きます。この画面が出たら、画面の指示通りに、何かキーを押して終了させて下さい。
toolフォルダー内に「screenYYYYMMDDhhmmss.png」と言うファイルが出来ています。これがスクリーンショットになります。
2015-07-20 16:05
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ありがとうございますm(_ _)m
by jink (2015-08-08 22:02)
こんにちは。
私も本日手に入れました。
ただ、ストアにアクセスしてインストールしようとすると
(Error retrieving information from server.[RPC:S-7:AEC-7PRKX-LURI-IT3MG])
というメッセージが表示されて止まってしまいます。
お陰で全くアプリが使用できません。
何か特別な設定をしなければならないのでしょうか?
by 世間の果て (2015-08-11 17:17)
「世間の果て」さん、最低限、どの機種を使っているかくらい書いて下さい。
当方で公開しているツールに関する質問にはお答えできますが、それ以外に
関しては、自力で解決して下さい。
それから、このエラーに関しては、ネットで検索すれば、簡単に答えは見つかると思います。
まぁ、あまり突き放すのも何なので、以下を参照して下さい。このエラーの解消法が書かれています。
→ http://www.tomsguide.com/answers/id-2389940/error-retrieving-information-server-rpc-aec.html
by SHIOYA (2015-08-11 18:53)
機種はBOOX M96 plusです。
Google Playストアのキャッシュとデータを削除する
Googleサービスフレームワークの強制停止とデータを削除する
Googleアカウントを削除して再度追加する
工場出荷状態からやり直す
↑を試しましたがダメでした…
見当違いのコメントをしてすみませんでした。
メイカーに問い合わせてみます。
by 世間の果て (2015-08-11 20:47)
「工場出荷状態からやり直す」ってのが、何やったのか分かりませんが、
Settings→Systems→Privacy→PERSONAL DATA→Factory data reset (Erases all data on device)
をやってもダメですか?
そうなると、何やってもダメっぽいですね。
Onyx社側への問い合わせ、頑張ってやってみて下さい。
こういうトラブルの時って、中華端末は大変ですよね。中国語? あっ、英語でも大丈夫そうだな。
by SHIOYA (2015-08-11 22:07)
はじめまして
チューリップ商人のブログより飛んできました。
M96Plusのroot取得を希望しています。現在、BOOX M96/M96 PLUS用のツールキットが公開されていないようですが、今後再公開することはありますか?ぜひお願いします。
by UPPI (2015-08-17 13:57)
世間の果てさん
自分もちょうど同じ頃にM96Plusを入手しました。初期不良で電源が入りませんでしたが交換してもらっています。
ところで、Google Playですが、自分もSystem Update前には同じ症状が出ました(現在1.7.2_rc1)。Updateもそのままは出来なかったためこのブログにある方法(7/7のリカバリーモードからUpdate)で行いその後は使えるようになっています。
by UPPI (2015-08-17 14:04)
UPPIさん、BOOX M96/M96 PLUS用のツールキットですが、
「§ root化ツールキットの入手」の所に、2015/07/26付けの追記として、
置いてあります。 「BooxM96_tool_kit_v1.0.zip」のリンク先から
ダウンロードして下さい。
by SHIOYA (2015-08-17 21:31)
リンク先へ移動すると”共有ファイル・フォルダが削除されています”となってしまいます。
by UPPI (2015-08-18 00:12)
すみません。ファイル配布に使っているオンラインストレージ Box で、
ファイル配布を規制されてしまった模様です。
root取りのツールは、ウィルスと同種のコードを含むので、
それが利用規定に引っ掛かってしまったようです。
ファイル配布に使えそうなオンラインストレージを、別に探してみますので、
しばらくお待ち下さい。
今まで、規制されなかったので、セーフかなぁ…と思って使っていたけど、
ここ数日の間に、突然、予告なしで、Boxで公開していたファイルが、
全部、外部アクセスを禁止にされてしまいました。
さて、困ったなぁ…。どこか、良さ気なファイルの置き場ないもんだろうか…
by SHIOYA (2015-08-18 02:09)
オンラインストレージをBoxからOneDriveに切り替えました。
これで、ダウンロード可能になっていますので、ご利用下さい。
Boxの方が、使い勝手が良かったんだけどなぁ。ちょっと残念。
by SHIOYA (2015-08-18 04:57)
お世話になります。
本日念願のi86ML Plusが届いて、早速root化しようとしたのですが、以下の状態で止まったままバッチ処理が終わりません。
---------------------------------------------------------------
Onyx BOOX T68/i86ML Puls rootkit 2015/07/02
---------------------------------------------------------------
waiting for device...
* daemon not running. starting it now *
* daemon started successfully *
PC環境は、自作のWindows10 64Bitです。
もちろん、i86側はUSBデバックON 身元不明のアプリONです。
ただ、最初に認識したドライバーが
Android ADB Interface だったので、これを疑い
手動でAndroid SDKより、強制的に
Android Composite ADB Interface
のドライバーを当てて、Android Composite ADB Interfaceとして
認識もさせました。
両ドライバーとも同じ画面で固まってしまいます。
何か解決のヒントはないでしょうか?
うろ覚えの知識だと、他のアンドロイド端末の場合デバックモードで繋ぐと
「この端末からのデバックモードでの接続を、認めるか?」的な承認があったような気がしますが、まとはずれでしょうか?
あとi86側は最新のUpdate 2015-8-16を充てています。
どうか御教授ください。よろしくお願いします。
by naruto (2015-09-10 23:20)
narutoさん、i86ML Plusが入手出来て良かったですね。入荷早々にまた売り切れになってしまったようですので、買えたのはかなりラッキーだったかも。
さて、ご質問の件ですが、手順通りにやってもらえば、ちゃんと動くはずです。
なぜ、手順にある『「Android Composite ADB Interface」が見つからない場合』の囲み部分を無視されて、手動でAndroid SDKからドライバーを当てたのでしょうか?
当方で提供しているkitの中のデバイスドライバを当て直してみて下さい。
Android SDKで提供されているADB用デバイスドライバには、BOOXシリーズのデバイス記述は入っていませんので、BOOXシリーズの端末を接続しても、正常動作しませんよ。だから、わざわざBOOXシリーズの端末用にデバイスドライバを作ってkitに入れているんです!!
by SHIOYA (2015-09-11 01:06)
ご回答ありがとうございます。
言葉足らずと言いますか、半分眠りながら作業した事とコチラに書き込みしたので抜けておりましたが
ドライバーのインストールで、rootキッドのusb_driverのセットアップ情報を指定してインストールしようとしたところ
「互換性のあるハードウェアを表示」の項目にチェックが入っていると、「Android ADB Interface」が、二つ「だけ」表示されて、他が表示されていなかったので、気が付かなかったのです。
コチラでのご回答を見て改めて見たところ上記のチェック状態に気が付き、チェックを外したところ、やっと「Android Composite ADB Interface」が表示され選択できました。
これをインストールしたところ無事にルートがとれて、やりたかったフォントの書き換えも無事出来ました。
この度は、お騒がせして、またご回答を頂きましてありがとうございました。m(__)m
by naruto (2015-09-12 20:03)
naruto さん、root取り、無事出来たようで、良かったですね。
後は、自己責任 www で、いろいろカスタマイズしてみて下さい。
by SHIOYA (2015-09-12 20:32)
M96用をいただきました。
1.7.3にて適用いたしました。
ありがとうございます。
by yix (2015-09-18 22:49)
M96C plus、root化できました
by ありがとうございます (2015-11-09 22:09)
初めまして、チャビンといいます。
Boox i86 mlplusのルートをとって、フォントの入れ替えをしようとしているのですがうまくいきません。何か情報をいただけると幸いです。Boox i86 mlplusはSKTNETSHOPより購入した品物ですが、ereader storeのファームウェアで何度かアップデートしたものです。
adbで操作したいのですが、boox i86 mlplusが認識されません。USBドライバはインストールされているのですが(Booxi86MLPlus_tool_kitに含まれるドライバをあて、Android Composite ADB Interfaceとして認識されています)
ファームが1.7.5rc1、1.7.5、1.7.8(いずれもereader storeのもの)でやってみましたがすべて認識さません。ただ、ereader storeのプレリリース版の4.4.4では認識されます。
また、ファームウェアのアップデートについても本来の手順でもリカバリーモードからのアップデートでもほとんど失敗してしまいます。成功するのは1~2%程度です。またどんなときに成功するかの条件も特定できていません。成功したのはereader storeのアップデートファイルの時のみでその成功率が1~2%程度です。onyx internationalのものは今のところ全滅です。仕方がないので、mfgtool2.exeを使ってereader storeの1.7.5rc1または4.4.4プレリリース版を焼いて使っています。
mfgtool2.exeを使ってonyx internationalのファームウェアをROM焼きすることはできますか?SHIOYAさまも一度ereader storeのファームウェアにアップデートされていたようなのでお聞きしました。
SHIOYAさまのboox i86 mlplusは現状ereaderstoreあるいはonyx internationalどちらのファームウェアが入っていますか? また、バージョンいくつのものですか?
ヒントになることでも結構ですので教えていただけると助かります。
不躾で申し訳ありませんが、お願いいたします。
by チャビン (2016-12-13 20:16)
チャビンさん、はじめまして。
私事で、しばらくの間、活動出来ていませんでした _o_
今、MAXとKeplerProを優先して調べている最中で、i86の方は、まだ古い
ファームウェアのままです。時間取れたら、i86の方も調べてみます。
現時点で分かっている範囲でお答えしますね。
adbで認識されない件は、実は、こちらでも確認しております。
最新のデバイスドライバーの適用と、adbの最新版の使用で回避できる
のですが、当方のPCの環境で、多数のデバイスドライバーを入れてしまって
いた関係で、どのドライバーが有効だったか、まだ特定出来ていません。
現在、当方のi86は、ONYX本家(onyx international)の1.7.5_rc1
が入っています。V1.8.0に関しては、まだ確認できていません。
mfgtool2.exeを使って、最新版のシステムをROM焼きする事は不可能で
はありませんが、mfgtoolの設定ファイルの書き換えは、複雑なので、
簡単には説明できません。
色々と確認出来た時点で、改めて、情報を出しますので、しばらくお待ち
下さい。
気になるのは、ファームウェアのアップデートがほとんど失敗している点
です。microSDにアップデート用のZIPファイルを入れてアップデート操作
を行う場合、失敗する事はまずありえません(アップデート用のZIPファイル
のダウンロードに失敗して、ZIPファイル自体が破損している場合を除く)。
失敗する原因としては、普通に考えて以下の2つです。
・電圧不足
バッテリー不良って事も考えられますが、普通に使用できるなら、
単にバッテリーの充電不足だった…って状況のみだと思われます。
何度もやって失敗されているようですので、充電不足って事は無い
とは思いますが、バッテリーを100%まで充電して、電源アダプター
は接続したまま、アップデートしてみて下さい。
・microSD不良
安物のmicroSDを使った場合に、結構ある話です。普通に書き込み
出来ているのに、読み出すと、ファイルの中身が破損していたり、
読み出しの途中でエラーになったり…。これは、主に、中国のヤミ
工場で製造されたパチモノ(偽物)で、一見すると正規品に見えますが、
中身がインチキな商品です。チャビンさんのお使いのmicroSDカード
がどういうものか分かりませんが、もし、少しでも疑わしいルートで
購入されたものでしたら、国内の家電量販店等で販売されている
永久保証をうたっているmicroSDカードに買い替えてみてください。
「少しでも疑わしいルート」ですが、例えばAmazonでもマーケットプレイス
で扱われているものは疑わしい場合があります(すべてのマーケットプレ
イス出店者が疑わしい訳ではありませんが、判断が困難です)。
ご注意下さい。
Amazonで購入する場合は「この商品は、Amazon.co.jp が販売、
発送します。」と表示されているものなら、安全と思われます。
以上の2点は、あくまでも失敗の可能性があるもの…って事で、
チャビンさんの所でアップデートが高確率で失敗する原因は、
不明です。
とりあえず、以上、今お答えできる範囲まで。
by SHIOYA (2016-12-14 11:15)
早速のご返事ありがとうございます。 電圧不足はないと思います。AC電源に繋いだ状態でも失敗します。 microSDの不良の可能性は結構高いように思います。同じmicroSDをアップデートのたびに使いまわしていますので、新品を購入して試してみます。adbの件了解いたしました。それほど急ぎませんので、ゆっくりで構いません。しばらくプレリリース版の4.4.4で運用してみます。4.4.4の正式版がリリースされたら、MAXを購入しようと思っていますが、いつになるか?
by チャビン (2016-12-14 13:24)
アドバイスありがとうございました。アップデートに失敗する件は
まさにSHIOYAさまの仰るとおりでした。microSDを新しいものに換えたところ一発でアップデートできました。普通にコピーできたりしていたのでmicroSDの不良とは思ってもみませんでした。ありがとうございました。それから問い合わせてみましたが、MAXのファームの1.8.0はSHOP独自のもののようですね。
p.s.
Booxi86MLPlus_tool_kitなどのツールキットのリンクは切れているようです。私はBooxi86MLPlus_tool_kit.zipを検索してダウンロードしました。
by チャビン (2016-12-14 18:59)
ファイル名はBooxi86MLPlus_tool_kit_v1.0.zipの間違いでした。
by チャビン (2016-12-14 21:29)
チャビンさん、microSDの交換だけで済んで良かったですね。
リンク切れの件は、すみません。
デバイスドライバーの問題もあり、もっと容易な方法で操作出来るように、
改良する方向ですので、もうしばらくは、ご容赦下さい。
MAXの1.8.0のファームウェアは、SKTNETSHOP経由で購入された方
向け限定で、公式日本向けの技適マーク付き(電磁表示)になります。
他から購入したり、SKTNETSHOPからの案内に従わない方法で入手した
ファームウェアを入れた場合は、技適マークが付かず、日本国内で電波を
出した場合、違法状態となります。
その辺は、自己責任でよろしく…って事になります。
ちなみに、eReader storeの1.7.8は、表記の誤記で、中身は1.8.0
です。
by SHIOYA (2016-12-15 00:21)
リンク切れの件了解です。ereader storeの1.7.8アップデートファイルですが日付2016-12-14のものに入れ替わりました。何が変更になったかは不明です。10日ほどでの更新ですので大きなバグでもあったのかもしれません。中身が1.8.0であることは2016-12-04
版を入れたときに私も確認しました。現在は本家版の1.8.0を入れました。ところで、4.4.4へのアップデートの進捗状況はどうなんでしょう。アナウンスがあってから情報があまり出てこないので本当にアップデートになるのか不安になります。4.0.4では対応しないアプリを使いたいのでMAX購入をためらっています。
by チャビン (2016-12-16 19:54)
Android4.4へのアップデートは、担当していた技術者が昨年の12月頃に逃げちゃって(転職?)、頓挫したみたいです。
4.4化の作業は、ドイツのeReader Storeに併設されていたOnyxの分室(?)でやっていたっぽいです。 MobileRead Forumsに良く登場するBooxtor氏(この人、多分、eReader Storeの関係者)が、「俺の隣の机で作業している」とかどこかに書き込んでいたって噂があります(なんか、それっぽい書き込みを自分もちょっと見た事あるような、無いような… ^^;)。
本当の所は、分かりませんが、中国のOnyx本家にも、4.4化が出来る技術者がいないみたいなので、望み薄だと思います。
BOOXの端末は、電書リーダーって位置付けなので、Androidで汎用に使いたいとかには、あまり向かないと考えた方が良いかもしれませんね。
MAXは、大判のPDFリーダーとしては結構優秀なんですけどねぇ…
by SHIOYA (2016-12-16 21:01)
SKTNETSHOPの1.8.0は日本語フォントが導入済みという情報があったと思いますが、その辺はどうですか?それから4.2.2のboyue T80や販売予定のT103はどんなもんでしょうか?4.2.2なら使いたいアプリも動きそうです。
by チャビン (2016-12-16 23:08)
onyx boox 4.4化の頓挫はとても残念ですね。
by チャビン (2016-12-16 23:13)
SKTNETSHOPの1.8.0、残念ですが日本語フォントは導入されていません。
SKTNETSHOPからONYX側に日本語フォントの導入を依頼していたそうですが、ONYX側からはAndroid6.0から公式となったNotoフォントが送られてきただけだそうです。Notoフォントに日本語フォントが含まれていますが、そのままの状態でBOOXの端末に導入することは出来ません。ONYX側に、Androidでフォントの追加をどう対応するか分かる技術者が全然いないみたいで、こんな対応になったみたいです。
boyueの端末に関しては、私の方では、情報が無いです。
boyueの端末は、多分、瑞芯微電子有限公司(Rockchip)のSoCを使用しているようで、技術的にも情報が少なくて、どういうものか、分かりません。
Onyxでも、RockchipのSoCを使った端末(C67系)を出していましたが、既に生産終了で取り扱いを止めてます。現行のOnyxの端末は、NXPセミコンダクターズ(元々は、フリースケール・セミコンダクターだったんですが、NXPと合併してます)のSoCのみを使用しています。NXPの方は、色々と情報も多く、扱いやすいです。
Microsoftも、ARM版SurfaceでRockchipのSoCを採用しましたが、物の見事に失敗しました(失敗の要因は、色々ありますが…)。
そんなこんなで、RockchipのSoCを使った製品は、なんか、ちょっとなぁ…って印象が拭えないので、私の方では避けてます。
そういう訳で、boyueの端末に関しては、何もアドバイスできません。お役に立てず、すみません _o_
by SHIOYA (2016-12-17 00:55)
詳しい情報ありがとうございます。4.4も頓挫、フォントの実装もできないようだとOnyx社自体も大丈夫?ていう感じですね。めんどくさいので逃げただけかもしれませんが。SIOYAさまのMAXはすでにルートをとって日本語フォントを追加したのでしょうか?MAX版のtool_kitも期待しています。boyueの端末に関してはすでに販売しているT80についても国内で購入したという書き込みが見つかりません。技術的な情報が少なくいろいろといじるのに苦労するのでパスという人が多いのかもですね。
by チャビン (2016-12-17 19:29)
初めて書き込みさせていただきます。
BooxM96_tool_kit_v1.0.zip
のリンクが切れているようで、ダウンロードできないようです。
大変な最中と存じますが、ご確認いただけると幸いです。
by どみんちゅ (2020-04-15 08:49)
かなり古い機種なので、こちらの記事もメンテしておらず、リンク切れになっていてすみませんでした。以下のファイルは、リンク先を変更してダウンロードできるようにしました。
BooxT68_tool_kit_v1.0.zip
Booxi86MLPlus_tool_kit_v1.0.zip
BooxM96_tool_kit_v1.0.zip
ただし、最新のシステムバージョンでの動作は保証しません。
古い機種なので、当方でも、もう対応できなくなっております。
ご質問頂いてもお答えできない事、ご了承ください。
他のリンク先も切れているものが多いのですが、リンク先での公開が止まっている関係で、もう入手不可能なものもあります。
by SHIOYA (2020-04-15 14:48)
早速のご対応ありがとうございます。
古い機種にも関わらず、ご連絡感謝いたします。
眠っていたM96を久々に動かそうと思い、こちらの記事にたどり着きました。
先ほどリンクも確認致しました。早速取り組んでみたいと思います。
この大変な最中、重ね重ねありがとうございます。
by どみんちゅ (2020-04-15 17:08)